※今回の署名につきましては、判決の日まで続きますので締め切りはございません。
ご協力をお願い致します。
皆様の署名が有効になるよう、署名の書き方について、ご協力いただけますようお願い致します。
・前回の大阪地裁署名で記名した方も、今回の署名(大阪高裁)に記名できます。
・住所は都道府県、市町村名から最後まで正確にお書き下さい。
・同じ住所でも最後まで正確にお書き下さい。「〃」「同上」は無効です。
・FAX、メール添付では受付できません。
2023年3月吉日
各 位
公益社団法人大阪聴力障害者協会
会 長 大 竹 浩 司
大阪府立生野聴覚支援学校児童事故の障害者差別のない公正な判決を求める
要請署名運動へのご協力お願い
(大阪高等裁判所審理に向けて)
2018年2月1日に、学校前の交差点で突っ込んできた重機にはねられて亡くなられた井出安優香さん(当時大阪府立生野聴覚支援学校小学5年生)の遺族が起こした民事裁判で、最初、被告側(加害者と加害者の建築会社)は「聞こえない人の思考力や言語力・学力は、小学校中学年の水準に留まる、すなわち逸失利益の基礎収入はきこえる女性労働者の40パーセントとすべき」と主張してきました。この件は日本聴力障害新聞2021年4号で報道されました。
当協会は、被告側の主張は「聞こえない人を含めたすべての障害者はひとりの人間として扱われないという、優生思想ともみなされる差別」と問題視し、2021年5月から公正な判決を裁判所に求めるために、要請署名運動を開始しました。結果1年9カ月後の2023年1月で11万人を超える多くの署名が集まり、大阪地方裁判所に届けることができました。
2023年2月27日、遺族が被告側に約6100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決があり、大阪地方裁判所は約3700万円の支払いを被告に命じましたが、遺族はこの判決内容を不服として、2023年3月10日に大阪高等裁判所に控訴しました。理由は、逸失利益について「聞こえない人は聞こえる人よりコミュニケーション能力が劣っているので、労働能力も劣るという医学的モデルに基づく個人の責任を理由として逸失利益は、労働者全体の平均賃金の85パーセント」とし、障害のない人の水準を認めなかったことです。全国から署名いただいた約11万人の思いが裁判所に伝わらなかったわけです。
今後、大阪高等裁判所で審理が行われます。私たちは引き続き、先回ご協力いただいた約11万人を超える多くのみなさんの強い思いをもう一度大阪高等裁判所に伝えるために、署名をお願いすることを決めました。大阪地方裁判所に向けた署名運動は、115,197筆(紙署名95,519筆、電子署名19,678筆)の署名が集まりました。これは全国のなかまが、差別的な考えの内容を許さず、差別のない公正な判決を望んだことの証です。
大阪高等裁判所で、障害のあるすべての人の尊厳をまもり、障害者差別のない公正な判断で裁判が進められるよう、全日本ろうあ連盟加盟団体、手話関係者をはじめ、みなさまにもう一度判決が下されるまでに署名のご協力をお願いする次第です。
署名いただいた用紙は、公益社団法人 大阪聴力障害者協会までご送付いただきますよう、よろしくお願いいたします。
【連絡先及び送付先】
公益社団法人大阪聴力障害者協会(事務局:今西)
〒537-0025 大阪市東成区中道1-3-59
大阪府立福祉情報コミュニケーションセンター3階
FAX:06-6748-0383 TEL:06-6748-0380
E-mail:rouosaka@yo.rim.or.jp
●大阪府立生野聴覚支援学校生徒交通事故判決に対しての緊急声明
●全日本ろうあ連盟「優生思想を根絶する運動を強化する」特別決議
(2023.4.3作成)
https://daicyokyo.jp/wp-content/uploads/2023/04/2023syomei.pdf